★8月16日(水)【第8日】
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<第1試合:盛岡大付(岩手)6-3松商学園(長野)


<第2試合:前橋育英(群馬)3-1明徳義塾(高知)

<第3試合:花咲徳栄(埼玉)9-3日本航空石川(石川)>

<第4試合:聖光学院(福島)5-4聖心ウルスラ(宮崎)>


<第2試合:前橋育英(群馬)3-1明徳義塾(高知)
前橋育英・荒井監督53歳誕生日を白星で飾る!明徳義塾・馬渕監督は甲子園50勝ならず・・・
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↑選手を笑顔で出迎える前橋育英・荒井監督
前橋育英が、明徳義塾との“夏の優勝経験校”対決を制して3回戦進出を決めた。「名門校で伝統校の明徳さんに勝てたことは非常にうれしく感じます」と荒井監督。この日が自身の53歳の誕生日でもあり「選手がいいプレゼントをくれました」と喜びもひとしおだった。
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↑エース皆川は140キロ台後半のストレートで強打の明徳義塾を封じた
先発の皆川が最速149キロの速球をマークするなど好投。指揮官も「持ち味を出してくれた。ストレートで押す自分の投球ができた」と安心の内容だった。
それでも、9回2死から連打を許してこの日初失点となると、すかさず中堅の丸山をマウンドに送った。「8回途中から親指がつって、力が入らなくなった」(皆川)というアクシデント。その丸山が追加点を許さずゲームセット。指揮官は「あのような場面で投げたことがあるので、信頼して交代した」と、急きょの登板になった丸山を称えることも忘れなかった。
全国制覇した13年以来の3回戦進出。4年前は「個々の能力は高くなかったが、まとまりであそこ(優勝)までいった」と振り返る。続けて「今のチームは個々の能力が高いので、それをうまくまとめれば大きな力になる」。初優勝の再現を。その手応えも感じている様子だ。
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↑試合に敗れた明徳義塾の馬淵監督
馬淵監督の甲子園通算50勝目はお預けとなった。聖地での77試合目の指揮となった名将は「力負けですね。一枚も二枚も相手が上でした」と完敗を認めた。打線が8回までわずか2安打。最終回にU―18日本代表候補の西浦(3年)が意地の適時打を放ち完封負けこそ免れたが、スコア以上に力の差を見せつけられた。
来春の第90回選抜記念大会へ向けて「また明日から頑張りますよ」と、節目の大会での大台到達に意欲を見せた。
<第1試合:盛岡大付(岩手)6-3松商学園(長野)>
盛岡大付が終盤4得点で勝利!粘る松商学園を振り切る!
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↑2回表盛岡大付2死一、三塁、林が左前適時打を放つ
15日に雨で中止となった大会第8日。第1試合で盛岡大付(岩手)が松商学園(長野)を破り3回戦に進んだ。
2回に林の適時打で1点を先制。4回には暴投で2点目。2-1の七回には林、大里の連続適時二塁打で2点を追加。4-2の八回は平松の適時二塁打で1点。5-3の九回は主将・比嘉の本塁打で1点を加えた。先発左腕・三浦瑞が6回を投げ、七回から右腕・平松が登板し継投で逃げ切った。
先制打を含む2本のタイムリーを放った林一樹外野手(3年)は、「投手2人が粘り強く投げてくれた。向こうの青柳君も素晴らしい投手で先取点をしっかり取りたかった。相手も俊足の選手が多く守っていてもプレッシャーを感じていた。(七回は)エンドランのサインが出ていたので強く打っていこうと打席に入った。最後のキャプテンの一発も大きかった」などと振り返った。
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↑松商学園先発の青柳真珠
松商学園・先発の青柳真珠投手(3年)は中盤まで粘り強いピッチングで2失点に抑えたが、7回1死、2本の適時二塁打、2失点で力尽き、マウンドを直江大輔投手(2年)に譲った。「調子は悪くなかったが、7回の2失点は大きかった。常に自分たちが追いかける試合展開。相手にプレーしやすい状態を作ってしまった。自分の力不足を実感。でも、出せる力は出し切った。悔いはないです」と前を向いた。
青柳からマウンドを譲り受けた直江は、甲子園初マウンドを踏んだが、2回2/3を投げ3安打2失点。ほろ苦い甲子園デビューになった。「いいピッチングをして、先輩たちと長い夏にしたかった。でも、それができなかった。悔しいです」と唇をかんだ。足立修監督(53)は「選手全員が力を合わせた結果の甲子園。とくにこの3年生にはご苦労様、と言いたい」と、共に戦った選手たちを称えた。17年ぶりの夏1勝を挙げた今年。3回戦進出はならなかったが、古豪・松商学園復活へ。新たな扉を開けた夏だった。
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<第3試合:花咲徳栄(埼玉)9-3日本航空石川(石川)>
花咲徳栄が速攻鮮やか初回5点!日本航空石川下し3年連続で3回戦進出!
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↑1回表花咲徳栄1死一、三塁、高井は右翼線に適時二塁打を放ち三塁走者の西川が生還
花咲徳栄の打線が日本航空石川の先発・佐渡の立ち上がりを攻め、一挙5点を奪って試合の主導権を握った。先頭・太刀岡の四球と暴投で無死二塁とし、千丸の左前適時打であっさり先制。四球、内野ゴロで1点加え、6番・高井が右翼線への適時二塁打。さらに2四球で押し出しの1点、9番・岩瀬の一塁ゴロの間にもう1点と、しっかりと低めの変化球を見極め、この回の安打は2本ながら4四球をからめて大量点につなげた。
「相手の立ち上がりを攻めて、先手、先手を取っていくという野球がこの場所でできるのは素晴らしい」と選手をたたえた岩井隆監督(47)。7回に左越え本塁打した4番・野村も「初回の点で自分たちのリズムになりました」と胸を張った。これで3年連続の夏2勝となったが、一昨年は準々決勝で東海大相模(神奈川)、昨年は3回戦で作新学院(栃木)とともに優勝校に敗れている。埼玉県勢の悲願である夏制覇に向け、3回戦は13年に初出場優勝を飾っている前橋育英(群馬)が相手。3年連続で同じ関東勢に負けるわけにはいかない。
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↑CA希望の女子マネ日本航空石川・大見謝伶華さんはスタンドから応援
一塁側アルプスから声援を送った日本航空石川の女子マネジャー・大見謝(おおみしゃ)伶華さん(3年)は、敗戦に涙を拭った。選手と同じユニホームを着用し、赤いメガホンを手に応援。16強入りには届かなかったが「選手にはありがとうと言いたいです」と率直な思いを口にした。
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↑花咲徳栄に敗れ、ベンチ前で整列する日本航空石川の記録員・田中栞さん
1回戦は記録員としてベンチ入りし、この日はもう1人の女子マネジャー・田中栞さん(3年)がCA風の制服に身を包み、記録員を務めた。共に普通科の「キャビンアテンダント専攻」で学び、将来は客室乗務員を目指している。
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<第4試合:聖光学院(福島)5-4聖心ウルスラ(宮崎)>
聖光学院が宿舎も同じ聖心ウルスラ学園との”聖-聖”対決を制す!
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↑最後の打者を打ち取りガッツポーズをする聖光学院・斉藤
第4試合では戦後最多11年連続出場の聖光学院(福島)と12年ぶり出場で甲子園初勝利を挙げた聖心ウルスラ学園(宮崎)が対戦。宿舎が同じで校名に「聖」が入るなど類似点も多い両校の対決でも注目を集めた1戦は、3―3の同点から連続暴投で勝ち越した聖光学園が5―4で勝利を収め、3回戦進出を決めた。
ともにキリスト教系の学校で校名に「聖」の字が入り、ユニホームの胸部分も漢字で「聖光」と「聖心」、宿舎も一緒という“聖戦”。先手を取ったのは先攻の聖心ウルスラ学園だった。2回、1死一塁から柳田の左中間二塁打で1点を先制。さらに2年生エースで9番打者の戸郷が右前へ2点適時打を放ってリードを3点に広げた。
だが、聖光学院は3回、1死二、三塁から瀬川の左翼線二塁打で2点を返すと、4回には2死三塁から矢吹の中前打で同点。そして3―3で迎えた5回、先頭・松本が左前打で出塁するとすかさず二塁盗塁に成功し、相手先発・戸郷のこの試合2、3個目となる連続暴投で三塁進塁、本塁生還を果たして決勝点。8回にも2死三塁から相手の捕聖光学院に敗れ、足取り重く応援団のもとへ向かう聖心ウルスラ学園ナイン
逸で1点を加えた。
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↑聖光学院に敗れ、応援団のもとへ向かう聖心ウルスラ学園の選手たち
聖心ウルスラ学園は3―5で迎えた9回、5番・請関が右翼スタンドへソロ本塁打を放って1点差に迫ったが、及ばなかった。