★8月13日(日)【第6日】
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<第1試合:天理(奈良)6-0大垣日大(岐阜)


<第2試合:三本松(香川)9-4下関国際(山口)

<第3試合:二松学舎大付(東東京)14-2明桜(秋田)>

<第4試合:明豊(大分)7-6坂井(福井)>

<第1試合:天理(奈良)6-0大垣日大(岐阜)>
天理が・中村監督、初勝利に涙「帰って来れるとは・・・」86年V時の主将で4番
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天理の4番神野の打棒が光った。二回無死、中堅右にソロ本塁打。四回は左翼席へ2打席連続のソロを放った。打線の援護を受けた左腕坂根が打たせて取る投球で完封。大垣日大は二塁打を4本放つなど安打数では天理を上回ったが、連打が出なかった。
近鉄、阪神でもプレーした中村良二監督(49)は、春夏通して甲子園初さい配で初勝利。1986年夏の甲子園優勝時の主将と4番でもある指揮官は、涙を浮かべて勝利の余韻に浸った。
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↑ベンチからナインに指示を出す天理・中村監督
「(監督に就任して)自分一人ではなにもできないと感じた。それでも何とか甲子園へ連れて行きたいと思ってやってきました。選手には試合前に『甲子園へ連れてきてくれてありがとう』と話をしたんですけど、まさか僕がね・・・。母校のユニホームを着て甲子園へ帰って来れるとは思ってもいなかったので」と声を詰まらせ、涙をぬぐった。
天理より多い9安打を放ちながら零封された大垣日大。73歳の年齢と腰を痛めていることからお立ち台に座って会見した阪口慶三監督は「じゃんけんに勝って先行。初回二塁打が出て中軸。そこまでは思い通りにいったんだが」とあと1本が出なかった攻撃を悔やんだ。
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↑大垣日大・阪口監督、兄の孫・浩輝が最後の打者となった
ただ先発の修行(しゅうぎょう)、2番手の杉本ら2年生が多く残るチーム。打線も3安打した1年生内藤と楽しみ。「強力打線、1点を与えない守り。必ずセンバツに戻ってくるよ」と90回記念大会となる来春に意欲を見せていた。
<第2試合:三本松(香川)9-4下関国際(山口)>
三本松が甲子園初勝利!「歴史の中に名刻めうれしい」
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↑2回表三本松1死、渡辺がソロ本塁打を放つ
三本松(香川)が1910年の野球部創部以来、初めての甲子園勝利をあげた。序盤から積極的に攻めた。初回に先頭の大久保祥吾外野手(2年)が三塁打で出塁すると、2番多田祐汰内野手(3年)の内野ゴロの間に生還し1点を先制。2回は1死から主将・渡辺裕貴捕手(3年)のソロ本塁打で追加点をあげた。その後も得点を積み重ね、12安打9得点。リードは1度も譲らなかった。
日下広太監督(33)は「学校として初勝利。長い歴史の中に名を刻めて本当にうれしい」と感無量の様子。一昨日、昨日は「内臓がえぐり取られる気持ちでした」というほど緊張していたが、この日は「腹をくくって、采配は比較的スムーズに出来ました」と落ち着いて勝利に導いた。夏の甲子園の前身である「全国中等学校優勝野球大会」に大川中として第1回の四国大会から参加。野球部創部108年目で、待ちに待った甲子園初勝利をあげた。
下関国際(山口)の坂原秀尚監督の涙の理由は負けたからではない。「最高の2時間でした。下関国際の名前がスコアボードに刻まれた瞬間は本当に感動した。ここまで連れてきてくれた選手に感謝です」と目頭を拭った。
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↑甲子園練習での下関国際・坂原秀尚監督
序盤で4点リードを許しながらも諦めなかった。1日2000スイングをノルマに寸暇を惜しんで振り込んできた打線が5~8回に1点ずつ返した。主将の植野は5回に反撃の口火となる左前適時打を放ったが、エースとしては12安打9失点。最後まで続投させた指揮官は「これまで一番苦しんできた選手。最後まで信じてあげたかった」と話した。
植野は今年2月に“失踪”した。携帯電話は入部時に解約させられる。練習は早朝2時間、授業後の午後4時~11時までというスパルタ。野球漬けの日々に加え、「主将としてチームをまとめきれてなかった」。自己嫌悪が募り、ユニホーム姿で何も持たずに昼すぎに姿を消した。日付が替わろうかという時間にようやく実家に戻り、母親に連れられて監督の元へ。深夜2時まで話し合った。「何度も心は折れたけど、監督さんが拾ってくれた」と振り返る。
思い返せば、東亜大(山口県下関市)の現役学生だった坂原監督が就任したのは05年8月。当時、下関国際野球部は荒れに荒れていた。部室は窓ガラスが割られ、壁は落書きだらけ。就任直前の山口大会は部員の集団万引が発覚して出場停止。生活態度を正すことから始めた指揮官に反発し、部員が1人になったこともあった。平成版「スクール☆ウォーズ」ともいえる中で、指揮官は「甲子園出場」という夢を語り続け、12年たった今夏にかなえた。先発メンバー中、1、2年生が7人。聖地は来夏も待っている。
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<第3試合:二松学舎大付(東東京)14-2明桜(秋田)>
二松学舎大付、猛打14得点で3回戦へ!監督は謙遜「まぐれなところも・・・」分析生かす
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↑エース市川睦は8回1失点の好投。打っては4安打1打点の大暴れ
強力打線の前評判が高い二松学舎大付(東東京)が明桜(秋田)を破り3回戦進出を決めた。二松学舎大付は二回1死二塁からの秋広涼太内野手(3年)が放った右前適時打などで3点を先制した。四回には2死三塁から永野志弥内野手(3年)の右前適時打で加点。五回にも相手の守備の乱れに乗じて1点を追加するなど、四回以降、毎回得点を重ねるそつがない攻撃を見せた。
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↑アルプス席で二松学舎大付の弟・彗を応援する元KAT-TUN田中聖
市原勝人監督は「まぐれなところもあるとは思いますが、初戦は硬くなってうまくいかないところをよく普通どおりやってできたと思います」とナインをたたえた。相手投手に変化球が多いという事前分析を生かし、「低めのチェンジアップを振らないように」という指示を出し、選手も中盤以降、結果に結びつけた。
投げては先発の市川睦投手(3年)が8回1失点と役割を果たした。「市川がよく立ち上がり安定して投げてくれたので、野手も安心して攻撃に移れたと思う。市川につきると思う」と好投が猛打につながったことを強調していた。
明桜は8点を追いかける六回に3番・児玉日々生内野手(3年)の三塁強襲の適時二塁打で1点を返した。九回には松本大輝内野手(3年)がソロ本塁打を放った。先発の佐藤光一投手(3年)は5回2/3を12安打8失点だった。

<第4試合:明豊(大分)7-6坂井(福井)>
明豊2年浜田が逆転V弾で6年ぶり初戦突破!「次の試合も油断せず」
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↑8回裏明豊2死二塁、浜田は左越えに逆転2点本塁打を放つ
2年ぶり6度目出場の明豊(大分)が7-6の逆転勝ちで坂井(福井)を下し、夏の大分代表としては同校が11年に1勝して以来6年ぶりに初戦を突破した。
先制しながら一時逆転を許した。だが2点を追う8回裏。3番・浜田太貴外野手(2年)の劇的な2ランなどで試合をひっくり返した。先制適時打などチーム15安打中、5打数3安打4打点と爆発した浜田は「次の試合も油断せず勝ちたい」と声を弾ませた。
坂井は0―1で迎えた5回、2死二塁から敵失で同点に追いつき、1―4で迎えた6回には吉川、石川、山内の3連打などで3点を挙げて再び同点。8回には2死二、三塁から敵失で2点を入れてついに逆転に成功した。
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↑坂井の先発・吉川は甲子園の経験を糧に、東都の専大に進学を希望
だが、初めてリードして迎えたその裏、悪送球などもあって1点を返されると、2死二塁からエース吉川が投じた直球を浜田に左翼スタンドへ運ばれ最後は逆転負けとなった。
それでも「選手たちはよくやった。しっかり粘った。中盤リズムを自分たちにもってくることができた」と川村監督。8回15安打7失点で129球完投した吉川については「吉川は良く投げたが、向こうの打線が素晴らしく、予想以上に点を取られてしまった」と振り返った。