★8月8日(火)【第1日】
→ 人気 Ranking

<第1試合:彦根東(滋賀)6×-5波佐見(長崎)


<第2試合:済美(愛媛)10-4東筑(福岡)

<第3試合:津田学園(三重)7-6×藤枝明誠(静岡)延長11回
<第1試合:彦根東(滋賀)6×-5波佐見(長崎)>
開幕戦の県立高対決は彦根東が逆転サヨナラで甲子園初勝利!
2017080802
↑9回裏彦根東2死一、二塁、岩本の右前適時打で、二塁走者原晟が生還しサヨナラ勝ち
夏の甲子園の開幕戦、県立校対決は滋賀県代表の彦根東がサヨナラで制した。彦根東・増居、長崎代表の波佐見・隅田と両左腕が先発した。16年ぶり3度目出場の波佐見が先制。2回表、先頭の4番内野が右中間に大会1号本塁打を放った。彦根東はその裏に反撃。1死満塁から9番太田の右翼への犠飛で1-1。
同点となった3回表。波佐見は1番村川の二塁打で勝ち越しと、序盤から激しい主導権の奪い合いになった。彦根東は3回裏2死から敵失でつかんだ一、三塁の好機で6番吉本が左翼席へ3ランを放ち、4-2と逆転。春の近畿大会4強の勝負強さを見せた。波佐見も粘る。6回表、6番浜田の左前打で1点差に。続く7回には2死満塁で内野が一、二塁間を破り、2者が生還。5-4と再逆転した。
 しかし、彦根東は9回に連打で同点に追いついた。さらに2死一、二塁で4番岩本が右前打を放ちサヨナラ勝利した。4年ぶり2度目の出場の彦根東は甲子園初勝利で、滋賀県勢の甲子園初戦突破は3年ぶりとなった。

<第2試合:済美(愛媛)10-4東筑(福岡)>
済美が猛攻2発10点で2回戦進出!東筑は21年ぶり甲子園白星ならず・・・
2017080802
↑5回2死一、三塁、左越え3ランを放った橋本(中)は矢野(右)に迎えられる
第2試合は済美(愛媛)が東筑(福岡)に一度は逆転を許しながらも、2本の本塁打などの猛攻で10―4で振り切り勝利。2回戦に進出した。
1回、四死球と敵失などで1死満塁とすると、相手暴投で三走が生還。無安打で1点を先制すると、3回1死二塁、4番・八塚の左翼への二塁打と相手の連係ミスを絡めてさらに1点を追加した。4回に4連打を浴びて逆転を許す中、5回の攻撃中に降雨により中断。1時間15分後に再開すると、流れを再び自軍に引き寄せた。
2点を追う5回、5番・吉岡の中犠飛、7番・橋本の左越え3ランで逆転。6回には3番・亀岡が右中間への2ランを放ってリードを広げ、8回にも追加点を挙げた。先発の八塚は6回4失点。7回から登板した2番手の影山が、無失点の好投で東筑の反撃を許さず、愛媛勢4年ぶりとなる勝利を引き寄せた。
東筑は、4回の集中打や中堅・阿部の好捕など見せ場を作ったが、福岡大会7試合を1人で投げぬいた2年生エース・石田が、強打の済美の前に粘り切れず。21年ぶりとなる甲子園勝利はならなかった。

<第3試合:津田学園(三重)7-6×藤枝明誠(静岡)延長11回>
2017080803
↑延長11回、サヨナラ二塁打を放ち、ガッツポーズの津田学園・宮木
ナイター照明に照らされた打球が、中堅の頭を越えた。津田学園(三重)は延長11回2死一、二塁から宮木がサヨナラ二塁打。昨秋の練習試合で2安打に抑えられて大敗した藤枝明誠に13安打でリベンジし、初陣対決を制した。
前打者の菊地が敬遠されて回った打席。3三振していた宮木は「敬遠か…」と、平常心を失いかけていた。仲のいい中島が伝令に来て、励まされた。自分たちは2年生だけど、3年生と一日でも長く野球をやるぞ――。「絶対に打ってやろうと思った。その言葉がなかったら打てていなかった」と感謝した。
前日7日は佐川竜朗監督の39歳の誕生日。選手らは夕食時、ホテルに用意してもらったケーキと歌で祝福した。お祝いの続きを、という思いでつかんだ1勝。出身校のPL学園で学んだ野球でナインを育てる指揮官は「最高のプレゼントになった」と目を細めた。
 ≪開幕日に2試合のサヨナラ決着は戦後初≫津田学園が第1試合の彦根東に続きサヨナラ勝ち。開幕日に2試合のサヨナラ決着は戦後初。三重県勢の夏サヨナラ勝ちは14年三重が1回戦の広陵戦で記録して以来。同県勢の夏4年連続初戦突破は初めてとなった。